遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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遠州弁でお遊び
遠州弁でしか通用しない(らしい)意味を誤解される勘違い話しをば。
あくまで言葉のお遊びですのであしからず。
以前「えらい奴を出せ!」
と怒鳴り込まれて一番疲れ果ててる奴を出すというのと同じなのであるが
「今日勉強してるだにい。えらいらあ?」
に対して
「そんなえらいならやめりゃいいじゃん。」
とボケる。
共通語だと「えらいらあ」は「偉いでしょ褒めてよ」というもので
「今日勉強してるんだよ。偉いでしょ」
ということで次の「そんなに偉いならやめればいいだろうが」
というのでは意味が繋がらなくてなんのこっちゃいというものであるが
遠州弁で「えらい」は「しんどい」・「大変」といった意味で使われもするので
「今日勉強してるんだよ。偉いだろ?」
「そんなにしんどいのならやめればいいじゃない。」
という解釈でボケが成立ものである。
例文音声はこちら
人によってであるがこういう勘違いされないために「偉い」と言いたい場合「えらい」ではなく「感心」を使うことによって誤解されないようにしてる。(そのさい「感心らあ?」ではなく「感心だらあ?」となる)
ちなみにマジな話しをすると、「今日勉強してるだにい。えらいらあ?」は普通は「褒めてよ」という意味使いの「偉い」と読み取るもので「しんどい」という意味使いの場合には「今日勉強してるだにい。(だもんで)えらいの分かるらあ。」とかな言い方になる。
遠州弁でお遊び
問題、次の文章を遠州弁に直せ
「そんなこといわないで、もう少しゆっくりしていきなよ」
男「そうゆわすとを、まあちっとゆっくりしてきない」
女「そおゆわんでえ、まあちっとゆっくりしてきい」
変形だと
「まだいいじゃん、そう急がんでもいいらあ」
「まだいいらあ、そう急がんでもいいじゃん」
蛇足
まあ色々言い方はある。
「そんなこといわないで」→「そうゆわすとを」。穏便にという勢いが感じられる。ここでの「を」の発音は「WO」ではなく「OU」。
「もう少し」→「まあちっと」。
「ゆっくり」を「急がんでも」とするというのは細かく言うと「あせらなくても」であって「くつろいで」ではないので正しい置き換えではない。が、まあ大体似たようなもんなので。
「していきなよ」→「いきない」。これも穏やかな印象を与えるもので、強引的なものだと「してき」・「してきい」・「してきな」とかになる。命令度を増すなら「してけ」とかか。
遠州弁でお遊び
問題、次の文章を共通語に直せ
「まあたがんこ痩せてからに。どうしたよう。」
答え
「これはまた一段と痩せたようで。なんかあったの?」
蛇足
驚きつつ心配してるといった言い回し。
「まあた」は「なんとまあ」といった驚きを表わす言い方である。
「がんこ」は「大層」という意味で他には「えらい」・「ばか」を使ったりもするが、「えらい」だとなんか深刻な感じを与える。「ばか」は「がんこ」と違って心配してる感じが無い。「ど」についてはこの場合普通は使われない。
「痩せてからに」という「~してからに」という言い方がポイント。上手く共通語に置き換えられないのだが「~してしまって」とかいった感じであろうか。
「どうしたよう」。男表現なら「どうしたでえ」。話しを聞くよ、もしくは聞かせてというもの。「どうしたの?」・「どうしただあ」だと説明してくれという勢いとなる。
遠州弁でお遊び
問題、次の文章を遠州弁に直せ
「これのどこがいけないというんだろ。」
答え
「これんどこいかんだいね。」
蛇足
「これの」→「これん」。「の」を「ん」という撥音便化。
「どこが」→「どこ」。「が」抜き。つまり助詞抜きというか省き。「が」が「ん」に変わる撥音便化というのもあり。その際は「どこ」を強調した言い方という印象になる。
「いけない」→「いかん」。「ない」を「ん」という撥音便化。
「というのだろ」→「だいね」。厳密には「つうだいね」となるものだが「という」をはしょった言い方というもので。「だいね」は「のだろうね」に相当する。「だいな」で「のだろうかな」。「だいや」だと「のだろうか」。
遠州弁でお遊び
問題、次の文章を年代ごとの遠州弁に直せ
「そうなると、犯人は君ということになるね。」
答え
「だったら、犯人あんたってことんなるじゃんね。」
「つうこたあ、犯人あんたってこんになるだいね。」
「そうするとさいにゃ、犯人あんたっつうこんなるらね。」
蛇足
自分の年齢は若くも無ければじじばばと言われる世代でもないので真ん中(二つ目)以外はちと無理繰りかもしれない(つまり自信がない)が
まあこんな感じということで。
「だいね」の代わりに「だあね」・「だあれ」というのも有りえる。
どれにも共通してるのは「犯人は」ではなく「犯人」と「は」抜きする点。
全てにではないが「てにをは」が省かれる事が多いのは確かであろう。「てにをは」を上手く省くのが遠州弁のコツと言えなくもない。