遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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重複していたが消すのもなんなのであえてその2とす。
怒っていると言ってる訳ではあるが、ニュアンス的には「プンプン」という感じの意味である。「う~むかつくう」もほぼ同じ用途である事が多い。
決して「ムカムカ」とか「イライラ」とか「カッカ」とか言うものではない。なのでこういわれたからと言って真に受けてしまうと、空気読めない奴と思われる。ポイントは「う」が入るか入らないか。「う~おこれる」と言い切られると「プンプン」の領域を越え「ムカムカ」に近くなる。
そして、これに「ど」や「馬鹿」がつくと「う」が入っていても「ムカッときた」とか「イラっときた」というニュアンスになる場合があるので注意が必要となる。
例文1
「これ喰わんなら頂戴。」
(これ食べないなら頂戴。)
「やだね。」
「そういわすとお。」
「あ!ばかっつら。ホントに食べたあ。う~おこれるう。信じれん。後で食べようとしてただにい。」
(あ!ちょっとお。なんで食べちゃうのよう。もう信じられない。後でゆっくり食べようとおもってたのに。)
例文2
「これ喰わんなら頂戴。」
(これ食べないなら頂戴。)
「やだね。」
「そういわすとお。」と言って手を出す。
「うそ!なによう。う~どおこれる。ホントなにするよう。あったあくるなあ。」
(え!なにするの?なにしてくれるよ。頭来たむかつく。)
例文音声はこちら
お名前はなんですか?と言う意味。「だ」の他に「よ」を用いる場合も多い。「よ」を使うと多少柔らかめに聞こえる。
分解して説明すると名前・なんと・いうのだ、となる。「名前」と「なん」と「だ」はそのまま変化なしで、「というの」が「つう」に変化していることになる。厳密に云うと「つうの」から「つうん」(「の」が「ん」に変化してる)という変化である。はしょらず正確に言うと「名前なんつうんだ?」となる。大方の人は「ん」を省略しているが省略せずに「つうぅんだ」と言う人もいる。ややこしい事に「ぅん」が入るとアクセントが変わる。「ぅん」がない場合は「つ」が強調になるが、「ぅん」が入ると「ん」に強調が移る。
こそこそ話しで人に「あの人名前なんつうだ?」と聞く使い方もあるが、直接本人に対してこう尋ねる場合もある。
女性言葉(野郎も使う)では「名前なんてえよ」という表現もある。
「なんてえの?」という言い方は使いはするが遠州弁的ではない。
例文1
「あんた、名前なんつうよ。」
「え?あ、○○と申します。」
「ほうけえ、ほいじゃ○○さんさあ、悪いだけど用頼まれてくれんかねえ。」
といった感じで使われる。こういう部分が遠州弁が馴れ馴れしく映る要因でもある訳だが、極めて普通の感情と応対で話してるつもりでいる。
もし見下したり突き放したぶっきらぼうに言う場合には
例文2
「やぁ、名前。なんつうだ?」
「え?あ、○○と申します。」
「じゃさあ用事言うで頼まれてくりょうやあ。」
となる。
例文音声はこちら
中まで使いなさいという使い方もあるが、普通は仲間で使いなさい。つまりみんなして一緒に共用しなさいと言う意味。(当然だが「中まで」と「仲間で」のイントネーションは違う)
もっと簡単に表現すれば「使いまわししなよ」と言ってる。
「仲間」を「共有」という使い方をするのは全国的だと勝手に思っていたのだがどうも違うらしい。どうもと云うのは方言だと思ってはいないからであって半信半疑の遠州弁としての記載。
例文
「皿んないよう。」
「仲間でつかいない。」
「えー、やだよう。ばばっちいじゃんかあ。」
「どこが汚いよう。手で掴んで食うじゃないだで汚くなんかありもしんに。」
「仲間して」という表現については「みんなで」・「共謀で」とかいう意味の使い方もある。同じようなものでは「みんなして」という表現もある。
例文
「なにようなかましてわしん悪さするだか?」
(なんだよー。みんなで私をいぢめるのか?)
「おんめえ人づかい荒いなぁやぁ」・「人んこきつかいやがってえ」・「おんめえわしんなにやらすだあ」などなど
要はいずれも人使いが荒いと文句たれてる表現である。この中でタイトルとした「おんめえ人づかい荒いなぁやぁ」のイントネーションが最も独特である。
「なぁやぁ」を会得すれば遠州人っぽくなれるともいえる。なんかわかんなくても「づら・だら」つけときゃなんとかなる世界ではない。上級編の部類に入る表現である。
ニュアンス的には「なあそう思うだろ。」という同意を求める雰囲気がある。愚痴っぽくも言わないといけない。「おい!聞いてる?」という場合にも使われる。ちなみに「なぁやぁ」は野郎言葉で女性言葉だと「ねえほい(おい・さあ)」。
近い言葉だと、「(そうだ)なや」・「のえ・のう」とかがある。
例文
「洗濯もん寄せといたにい。」
(せんたくもの取り込んどいたよ。)
「ありがとねえ。次玄関にある奴かたいといて。」
(ありがとう。じゃ次玄関にある物片付けといて。)
「おんめえ人使い荒いなあやぁ。何様だっつうの。」
(お前なあ。人使いが荒いなあおい。何様のつもりだい。)
「立ってるもんは親でも使う。鉄則だらあ。」
(立ってるものは親でも使え。鉄則だろ?)
「なぁやぁ。一度聞いとこーかたあ思っとっただけえが、わしおめえの何?」
(あのねえ。一度きちんと聞いとこうと思うんだけど、俺お前の何?)
「いいじゃんかそんなカタいこと言わすとお。」
(いいじゃないのそんな堅い事言わなくても。)
「遊びにきた奴つかまえてこらしょと働かすおめえのその性根が信じれん。」
(遊びに来た友達捉まえてここぞとばかりに用事頼む了見が分からない。)
単純に「なあやぁ。」だと意味が変わる場合がある。
「おい聞いてるのか」・「意味理解してるのか」・「おいどうなんだ」
といったおどしの一歩手前みたいな威嚇的な表現となる。
例文
「・・・・・・・」
「おめえちゃんと聞いてるだか?なあやぁ。・・・ヤル気あんならなんとか言えよ。」
「・・・・・・・」
「てんめえ黙ってりゃ過ぎるなんて思っちゃいんらなあ。」
例文音声はこちら
都合が悪くなると黙りこくる人がいる。貝になる状態はまさにATフィールド全開状態を具現化しているかのようでもある。第三者としてこういう時に「まあまあ」と助け舟をだして火中の栗を拾うか傍観者に徹するべきか悩むところではある。
貴方は何者?どこの回し者だ・誰の味方・この裏切り者があ、だとかいう意味。
*貴方は何者?
言葉が違っていたり、手段・習慣や作法・流儀とかが異質であったりとかした場合に発せられることが多い。もちろん冗談として使われる場合もあり、左程深刻に問い詰めてる訳ではない。
例文
「あんた変わった言い方すんねえ。どこの人よう。」
「東京からですけど、どこが?」
「いちごの『い』を強くゆうじゃん。」
「普通そうですよ。」
「じゃなによを、いちごミルクってのも『い』を強くして言うだか?」
「いや、そんなことはないですけど。」
*どこの回し者だ・誰の味方だ
自分と異質ということでは同じだが、こちらは立場立ち位置を確認する意味で使われる場合が多い。「昨日の友は今日の敵」とまではいかずとも同志だと思っていたのがはずれたような感覚の際に発せられる事が多い。多少裏切り者と云うニュアンスを含む。「どこ」以外にも「どっち」という言い方をすることも多い。
例文
「もう。さっきとゆうこと違うじゃん。あんたどこの人よう。」
「しょんないじゃん。わし世話んなってるだで悪口なんかいえんだもん。」
例文音声はこちら