遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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「もう歯を磨く」と言っている。
遠州弁のイントネーションを知るにはこのふたつの「はあ」の違いを会得するのが大事であろうて。
より一層こ難しくすれば
「はあ?あんたあはあはあみがくだあ?息はあしてみいそんな匂いもしんら。」
(ええ?あなたはもう歯を磨くのか?息を吐いてみなよそんなに匂ってないじゃないかよ。)
例文
「さっきい晩飯食ったっつうだにはあ歯あ磨くだか。早寝だなあやあ。」
(さっき晩御飯食べたばかりだというのにもう歯を磨くのかい。早寝なんだねえ。)
「なにゆってるよを。食べたらちゃっと歯あ磨くだあれ。虫歯予防にいいだにい。」
(何言ってるんですか。虫歯予防の為に食べたら直ぐに歯を磨くものですよ。)
「うちゃあ寝える前っつうんが習慣だもんでねえ。」
(うちは寝る前にっていうのが習慣だからね。)
「なら寝る前にまた歯あ磨きゃいいじゃん。」
(ならば寝る前に又歯を磨けばいいじゃないですか。)
「そんなしょっちゅう歯あ磨いてたらこすれてなくなっちまわあ。」
(そんなしょっちゅう歯を磨いていyたら磨り減ってしまうだろうに。)
「ふんだだこたあねえよ。」
(そんなことはないでしょう。)
「目が見えない」を遠州弁で言う場合。
分割して遠州弁に直すと「目が」は「めえ」。「見えない」は「めえん」となる。
しかしながら実際のところは「めえめえん」とは言わず「めえみえん」というのが普通であろう。
これが間に「よを」(よく)とかが入ると「めえよをめえん」とはなる。
と、ここまでは「めえん」の記事で説明した。
「いかいいかかいいかす」(大きいイカを買いに行こうか){いかい+いか+かい+いかす}
「いかいいかかいいいかす」(大きいイカを買いに行かせる){いかい+いか+かいい+いかす}
「そんななあなあなあなあでええだあ」(そんなのはねえいい加減でいいんだ){そんななあ+なあ+なあなあで+ええだあ}
「そんななあなあなあでええだあ?」(そんなねえいい加減でいいのか?){そんな+なあ+なあなあで+ええだあ?}
と言った風に遠州弁は言葉遊びしてるんじゃないかと思える程同じ音が連なることを躊躇しない方言なのだが、不思議と「めえめえん」という言い方にはざらつきを感じる。それでいて「魂胆みえみえ」とかの「みえみえ」は「めえめえ」と言ってもスムーズに受け入れられるからこれまた不思議。
ちなみに意味不明ながら言葉遊びとして
「いかすみいかすいかいいかかいいいかすといかまいかかいまやすいかもや」
(イカ墨がいかした大きいイカを買いに行こうじゃないか。今だと安いかもよ)
{イカ墨 イカス いかい イカ 買いい いかすと いかまいか 今 安いかも や}
「~みたいにして」と言っている。男女共用の表現。
遠州独特かどうかは疑わしいがよく使う言い回しであることは確かであろう。
例文がすこすこ浮かんでくるのは普段使い慣れてるせいだと思う。
例文1
「どういう頭にせるだ?」
(どういう髪形になされますか?)
「芸能人の○○みたくして。」
(芸能人の○○みたいにして頂戴。)
「はっきしゆうけどあんたじゃ芸能人の髪形みたくしても似ても似つかんにい。」
(失礼ですがあなたでは芸能人の髪形みたいにしてもちっとも近づかないですよ。)
「いらんこんじゃん。越すだでいいだよ。」
(余計なお世話。越えてみせるんだからいいの。)
「おお!がんばっちくりい。」
(そりゃそりゃ頑張ってください。)
「まかしょっ。」
(おう!やるよ!)
例文2
「家ん中パンツいっちょで歩くじゃない!」
「いいじゃんかあ別に家ならあ。オヤジだってそうじゃん。」
「恥知らんだけ?おとうちゃんみたくしてちゃかん。」
(恥を知りなさいよ。お父さんみたいなまねするのはやめて。)
「ちっとばかのこんでひゃあひゃあゆっちゃかん。」
(些細な事で口うるさく言わないでよ。)
「ホント物言いまで親子だで嫌い。」
(全く、言い方まで親子そっくりなんだから嫌になっちゃう。)
例えば「なによを。長野までスキーせえいくう。」
共通語にすると「へえ~長野へスキーをしに行くのかい。」となる。
「そりゃご苦労なことで・大層な」もしくは「呆れたもんだ」というニュアンスを含む感心と「へ~凄いなあ」という驚きを併せ持つ表現。場合によっては「なんだよそれ」という随分といったニュアンスで使われることもある。
別に厭味とか喧嘩売るための表現ではなくごくごく普通に「ふ~ん」とか「へ~」とかいう感情のこもった言い方である。もちろん繋がる言葉によってはいいほうにも悪い方にも取れることにはなるが。
うらやましいという時には(一例)「なによを~まで~せえいくう いいなあや」
皮肉っぽくいう時には(一例)「なによを~まで~せえいくう いいご身分だなあやあ」
男女共用の表現。「~まで」を略す場合もある。「~まで」を略すと「わざわざ」というニュアンスが無くなる。
「せ」と「し」の使い分けは特に無く個人の好き好きか?
する「せえいく」をやる「やりいく」・見る「みいいく」とかに変えても使える。
例文
「なによを。長野までスキーしい行くう このクソ忙しい時にい。」
(嘘だろ。このクソ忙しい時に長野までスキーしに行くのかよ。)
「悪いだ?この日の為に休み貯めただで。いいらあ別にい。」
(なんか問題でも?この日の為に休みを貯めといたんだから問題ないだろ?)
「そりゃサボっていく訳じゃないだであれだけど。にしたって随分だと思わん?こっちゃひいひいだっつうに。」
(そりゃあサボって行く訳じゃないんだから駄目とは言えないけど。それにしたってひどいと思わない?こっちは目が回ってるっていうのに。)
「夏にスキーなんか出来もしんに。」
(夏にスキーなんか出来ないだろ。)
「地球のうらっかあ行きゃやれるらあ。」
(南半球行けばやれるだろ。)
「金ありもしんに。」
(そんな金ないわ。)
「働いて稼ぐだあれ。」
(働いて稼げばいいじゃないか。)
「そんなくれもしんに。」
(大して呉れないじゃないか。)
「作業や仕事を始める・するために場所を取る」・「散らかしてる」といった意味。男女共用。オールドタイプの遠州人が主に使う表現か。
辞書にも載ってるであろうという共通語だが、商売の品物を並べるとかいった商売をする・始めるという使い方に限らず何かを始める・するのにスペースを取っている場合や散らかしてる状況の際にも使われるのが遠州弁っぽいかもと思って一応記載。
「散らかしやがって」という場合には「店広げてまあ(もう・やあ・ほい)」という「店広げて呆れた」的な組み合わせの言い方をすることが多い。
邪魔なんだけど面と向かって言えないので厭味っぽく「店広げてなにやってるよを」とかいう使い方をすることもある。
例文
「あんたさあ。またおもちゃがんこ店広げてもう。はあじきご飯なんだからちゃんとかたしときなさいよを。」
(あのねえ。またおもちゃ出しっぱなしで散らかしてえ。もうじきご飯なんだからちゃんと片付けなさいよ。)
暫くして
「なによを はあ かたしただ?」
(え?もう片付けたの?)
「うん。」
「早かったじゃん。ほんとにけえ。」
(早かったじゃないの。ホント?)
「あれ信用ないだねえ。」
(え~信用ないんだ。)
「どれえ。嘘だったらぶっさぐるにい。」
(どれ。嘘だったらぶつからね。)
見回して
「ばかっつら。机の下に押し込んだだけじゃん。なにやってるよもう。」
(なんなの。机の下に押し込んだだけじゃないの。まったくう。)
「ちゃんとどかしたじゃん。」
(ちゃんとどかしたじゃないの。)
「かたしなっつったらあ。誰んどかしなっつったよを。」
(片付けろって言ったでしょ?どかせなんて言ってないでしょう。)