忍者ブログ

遠州弁の箱

遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります

きちがい

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

きちがい

他人の迷惑を顧みず我を通そうとする自己中心的(自分勝手)な奴という意味で使われる。

共通語に置き換えるとしたら、直にはまる言葉は思いつかないが「狂信的」というのが近かろうか。理屈や道理を受け付けない人間を指す事もある。

共通語での精神を病んでる風な意味使いではないというのが味噌である。
 ニュアンス的に、共通語の「気が狂った」とか「度を越えて何かに熱中集中してる」みたいな使い方ではない。

遠州弁では、相手の立場になってみるなんて考えは全くなく自分さえよけりゃあ他人に迷惑かかったって知ったことじゃないみたいな、自己中心的に強引マイウェイな事を平気でしくさる奴を評して言う時なんかに陰口として使われる。「あほ・ばか」と違っていい意味で使われることはない。

「気が狂った」と言いたい場合は「気い狂った」又は「おかしい」と言い「度を越えて何かに熱中集中してる」なら「あほ・ばか」を使うことが多く「きちがい」はほぼ「超自己中」という意味で使われている。

陰口として人を非難するのに使う言葉なので、面と向かって本人に言い放つことはなく、「あほ・ばか・きちがい」のニュアンスを取り違えると人付き合いが難しくなる

「きちがい」の意味を理解していないと、例えば接客で先輩から、「あいつきちがいだで注意しんとかんに」と教わって、身の危険を感じたら誰か呼べと言われたと勘違いして、「あいつ」が来た時にすぐ先輩や上司を呼んでしまうと、なんだようあいつは、誰が応対しても一緒なんだから一人で捌けんだか?ということになったりする。

楽器を演奏してて、「うるさい、きちがいな音」と言われたら「でかい音だしやがって、他人の迷惑考えろ」と言われてることになり、「きちがいみたいな音」だと、「自己陶酔ばっかで人に聴かそうという気がない」と言った意味合いになる。

最近はとみにこういう輩が増えた気がする。

自分の思い通りにならないとすぐキレる輩がとにかく多くなった。よくいうセリフは「お前はそれでもプロか」。その前にお互い人間だろうという肝心な事を忘れてる。機械じゃないんだから。享受する(満足ばかり求める)ばかりで相身互いという言葉を知らんのかと。自分が相手の立場だったらという風に考えられないのかとつい言いたくなる。

例文は状況考えるだけで気が滅入るのでやめときます。

遠州弁には「ど」・「ばか」・「えらい」・がんこ」といった程度が並はずれている事を表わす表現が数種類用意されているのであるが

「どきちがい」とか「ばかきちがい」とかいう言い方は存在しない。「きちがい」においてはこれらどれも付される事はないのである。

つまりこれが最上級でありこの上をいく迷惑千万な輩というのは存在しないということである。

こういう意味の使い方は遠州独特なのであろうか。言える事は、他所でこう発したらとんでもない誤解を招く事になろうなという注意が必要な遠州弁であろうな。

とにもかくにも「きちがい」とは言われたくはないし「きちがい」だと評すに相応しい奴と出遭いたくもないという叶うものならば言わずに遭わずに暮らしていきたいものである。が、世の中そんな甘くないというかせちがらいというか。

PR

コメント

プロフィール

HN:
はちまん
性別:
非公開

P R

フリーエリア

忍者カウンター