遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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遠州弁的言い回し
はしょり過ぎるとなんかざらつく「さら」の言い方
「一枚さら」って言い方はなんかざらつく。決して間違ってるわけではないのだが。
なんでか。自分が言うなら「それさら」とかになろうか。
一枚って事は二枚三枚とあるうちの一枚と聞こえる。
「さら」ってのは「まるごと」という意であるからして、何枚かあるうちの一枚をというのは「まるごと」と言えるのか?と思えてしまうところ。
別な点からいえば、「財布さら持ってかれた」を訳すと「財布ごと持っていかれた」となるわけで「さら」は「まるごと」ではなく「ごと」(毎)とするのが合ってそうと思える。
なので「一枚さら」は「一枚ごと」ということになり、「一枚まるごと」とするのなら「一枚まるさら」とするのが自然な気がする。
例えば皿とした場合。
皿に載ってる色んな食材を選んで持ってこいではなく皿に載っているもの全部を持ってこいと言いたいのであれば
「皿さら持ってこい。」(皿ごと持ってこい。)
これはざらつきは無い。
「一枚さら持ってこい。」・「皿一枚さら持ってこい。」
となるのはやっぱ「?」と感じてしまう。
「一枚まるさら持ってこい。」・「皿一枚まるさら持ってこい。」
であるならざらつきは無い。
結論と言う程ではないのだが、「まるさら」と言うべきところを「さら」とはしょって言ってしまうとちょっと変と感じてしまうものである。
「さら」だけでも「全部」とか「まるごと」という意を表すものであるが、「さら」を共通語に置き換える際は「毎」(ごと)にするのが無難だろうと思える。
ちなみに「毎」には「~のたびに」と「どの~もみな」という意味があるとネット辞書にあるが「さら」=「ごと」での「毎」は「どの~もみな」という意味の場合のみである。
「一枚さら」だと「一枚ごと」になるわけだが「~のたび」の意の「ごと」と聞こえかねないせいかもしれない。
例文
「おい、ちょっと。空芯菜取って。」
「どこにあるよを。」
「野菜一杯乗ってる皿んあるらあ。そん中にあるでえ。」
「どれだか解からんよを。」
「も~。じゃいいで皿さら持って来てやあ。」