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遠州弁の箱

遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります

「ら」と「だら」 その2

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「ら」と「だら」 その2

遠州弁的言い回し

「ら」と「だら」の違い。

レベル 初歩レベル

他所の地方の人が遠州弁を覚えようなんて危篤な(逝っちゃてる)人はまずいないとは思うが

使い分けとして名詞+だら・形容詞+らと決まってる訳では無い。

「これ何よを。」に対して

「扇風機だら。」はあっても「扇風機ら」は無いという理屈は確かに有る。もしかして屁理屈的に名詞+らというパターンは無いとはいえるやもしれない。

しかして形容詞+だらという形は存在するものである。

例えば「寒いら」と「寒いだら」

訳すと「寒いら」は「寒いでしょ」。「寒いだら」は「寒いんだろ」・「寒いのだろ」。

「そんな薄着じゃ寒いら。」(そんな薄着では寒いでしょ。)

「そんな薄着じゃ寒いだら。」(そんな薄着だと寒いんだろ。)

これに「らあ」と「だらあ」を加えると

「そんな薄着じゃ寒いらあ。」(そんな薄着では寒かろう。)・(寒いだろうに)

「そんな薄着じゃ寒いだらあ。」(そんな薄着だと寒いんじゃないのか。)

まあ、脱線したが形容詞だあ名詞だあとかの理屈から「ら」と「だら」の使い分けを考える七面倒くさい手順よりも、「ら」=「ろ」・「だら」=「だろ」・「らあ」=「ろう」・「だらあ」=「だろう」という風に考えて置き換えた方が分かりがいいんじゃないかと思える今日この頃。

こうした使い分けが実際成されていそうであるので、なにかで目にした「ら」と「だら」は同じものであるが「だら」は三河・遠州で「ら」は駿河の言葉という地域によって使い勝手具合(使用頻度)が異なるという理屈はこと遠州に於いては一概にそうと言い切れない気がする。時として「ら」を「だろ」という意味合いと成す使い方もあるがそれは特殊なという感じがする。

例えば「そんじゃあ寒いらに。」。「そんじゃあ寒いだらに」とは言わないが訳すと「それじゃあ寒いだろに」となるといったもの。

従って必ずしも「ら」=「ろ」・「だら」=「だろ」・「らあ」=「ろう」・「だらあ」=「だろう」という風になると決定づける事は出来ないが初級編としてはこう考えるのがとっつき易くは無いだろうかと思える次第。遠州では「ら」も「だら」も使うものである。

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