遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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遠州弁的言い回し
せっかく言うのなら「住みまい」より「住まいまい」かな。ってあまり普段発する言い方じゃあないけど。
「住まう」というのを辞書でひくと(ずっとその場所に)人間が住んでいる。とあって、末永くという意味が「住まう」にはあるように映る。
「住みまい」だとこれから住もうという始まりの誘いを感じさせる。
「住まいまい」と言う方が永くと願うという気持ちが籠もる。
こういう「住まう」の使い方は共通語にはないものであろうか。共通語だと「ずっと一緒に住もう。」とか言わなくてはならないが遠州弁だと「住まいまい」で通じる(意図を含めれる)事が出来る分楽ちんか。
他の言い回しとして「住ままい」というものがある。これも「住まう」+「まい」の形だと勘繰れそうである。「住まいまい」との違いは誘いの強弱と言う点であろうか。
「住ままい」だとその訳は「住もうよ」で「よかったらどう?」と尋ねてる(伺ってる)勢い。もしくは軽い要請といったところか。
「住まいまい」だと「住もうじゃないか」で「いいだろ?」と承諾を求めてる勢い。どちらかというともう決めてる(有無を言わせぬ)勢いに寄った押しを感じる。
といった決意(意欲)の違いが感じられるところ。
それ以外だと「住まわまい」。これは「買いまい」と「買わまい」の違いと同じで「買おうよ」と「買おうじゃないか」といった違いといえる。
一緒になにかしよう(この場合一緒に住もう)という勢いが強めとなる。
こちらも「住まう」が掛かっているので「住みまい」とか言うよりも永きを感じるが「住まいまい」と較べると弱まった感じと映る。
「住むかあ」という言い方もあるが、これはねだってるというかお願いしてる意を感じる「住もうよ」というものである。
求愛文句としてなら「住もうよ」という意である「住みまい」よりも「住まいまい」と言う方が「これからずっとに」という意が籠もって熱意が加わるものではなかろうか。もっとも遠州弁よく知らない人からみればとてもそうには聞こえないであろうが。