忍者ブログ

遠州弁の箱

遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります

ぶつにい

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

ぶつにい

遠州弁的言い回し

「ぶつにい」

単純に「ぶつよ」と言ってるわけであるが「にい」がつくと見事にモロ遠州弁になるものよと。

「ぶつ」は「頭をぶった」とかと同じ「打つ」と書く至極普通の共通語である。

いつも使ってるネット辞書の説明では、悪意をもって人をたたく。なぐる。とある。

いつも使わないネット辞書では、たたく。なぐる。またはぶつける。とある。

昭和の辞書では、なぐる。たたく。とある。

実用としては注意するとかいう意図で相手を「ぶつ」ったりしたりもするから、別に必ずしも「悪意をもって」という事で「ぶつ」を使うとは限ったものではないだろうにと思える。

で、まあそんな事はともかくいかにも遠州弁らしい「ぶつにい」。

「ぶつよ」と訳すのが自然である。が、「に」=「よ」・「にい」=「よう」という屁理屈からしたら逆訳で「ぶつよ」だと「ぶつに」とすべきであり「ぶつにい」なら「ぶつよう」と訳すべきでろうということになるが、普段使いで発しているのは「ぶつにい」か「ぶつにっ」のどちらかであり「ぶつに」という言い方はしない。「ぶつにっ」は「ぶつよっ」と訳せばいいであろうか。

ニュアンス的には「ぶつよ」よりも「ぶつから」という方がらしい感じがしないでもない。

使いどころとしては、言う事聞かない子供にしびれをきらしてと強制的に従わせようとする時なんかに「も~ぶつにい」とか発する。要するに「いい加減にしなさい」という事。

とても感情的と映る。イラッと来てる感じが充満している。

とはいっても喧嘩の際に使う様な脅し文句にするには迫力も悪意も存在しないものである。

「ぶつにい」と言って手を挙げるまではしても実際殴るなんてこともまあ殆どない。

そういう程度の脅し文句である。というか威嚇であろうな。「ぶつにい。」と言われて「なにをこのう。」とかいった対決姿勢になるという事もまず無い。

おそらくは子供に向けての言い回しであり大人同士という際での言い回しではないと言えるのかもしれない。ちなみに大人同士だったら遠州弁でということなら「ぶっさぐるにい」・「ひっぱたかすにい」とかを使う。

PR

コメント

プロフィール

HN:
はちまん
性別:
非公開

P R

フリーエリア

忍者カウンター