遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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消すという意味。「や」が間に入っただけのことであるが、京都の「~しやす」のように柔らかくはならない。
例文
「忘れもんないよね。ほんじゃいかまい。」
(忘れ物はないよね。じゃあ行こうか。)
「ほい、あんた。二階の電気けやいた?」
(ちょっと待って。二階の蛍光灯消した?)
「けやいたと思うけど、一応見てみすかねえ。」
(消したと思うけど、一応見てくるね。)
「そうしたほうがいいにぃ。なんしょ電気代もばかんならんし火事んなったららんごかないだで。」
(そうした方がいいよ。なにしろ電気代も馬鹿にならないし火事にでもなったらたまったもんじゃないからね。)
例文音声はこちら
呼ぶという意味。方言と言うより古い言い回しと思われる。
例文
「なんで先始めちゃってるよお。随分じゃん。」
(どうして先に始まっちゃってるの。ひどいじゃないか。)
「何度もよばっただに返事んないもんでいんだかと思ったもんで先始めただよ。」
(何度も呼んでやったのに返事がないから、いないと思って先に始めたの。)
「聞こえなんだだもんで、呼ばり方おかしいらあ。ずっと隣ん部屋に居ただでねえ。」
「寝てたとかしてただらあ。普通に呼ばったにい。」
「ふんだだあどうでもええで、はやく交ざりない。」
(そんなことはどうでもいいから、はやく入りなよ。)
例文音声はこちら
ニュアンス的には呼んでやる・あげるという感じになる。
「呼んだ?」と「よばった?」では意味は同じだが微妙にニュアンスが異なる。うちの集落では「よばった」の方が若干丁寧になる。その上だと「よばっさった」であろうか。「呼んだ」の下は「よびくさった」。分かりやすく書くと
「よびくさった」<「よんだ」<{よばった」<「よばっさった」
丁寧さの比較であるが集落によって異なるのであくまで参考として。
三通りに解釈できる表現。
ひとつは、(俺が)やろうか。変形で「やらっか」
もうひとつは、やるわけないだろう。強調で「やらすかあ」・「やらすけえ」
いまひとつは、(あいつに)やらせようか。
これに「か」を加えて「やらかすか」にすると(しでかすか)という意味と(やらせようか)という意味になる。
違いを見分けるのは前後の文の繋がりとイントネーションによる。
例文
「全然できんじゃんか。」
「だめでえ降参。替わって。」
「やらすか。」
こうなるとどれにでも当てはまる。だがこういう会話は日常ではよくある。イントネーションの違いを覚えるしかない。ちなみにイントネーションでの聞き分け方のコツを文章で説明するのは難しいので私では無理。
例文音声はこちら
分からなくてどうしてもと言う場合「やらすか」といって動き出せば「替わるか」の可能性が高く、腕組んだままだとそれ以外の可能性が高い。どっか顔が向いたら「他のやつにやらせる」ということにってこんなこと説明してなんになる。
私がやるのか?厳密にニュアンスも含めて言うと、私にやらせようとしているのか。
「わしん」の解釈が「わしに」か「わしが」によって異なるが上記は「わしに(ん)」の場合。
「わしに」には極端な事を言えば誰でも出来そうな事を私にやらせるというある種「なんでわしが」という想いがこもる。
「わしが」だと出来そうにもない困難なとか厭なことなどをやらせようとしているというニュアンスが強くなる。共通語だと私がやるのか。
まあ余りたいした違いはないのだが。微妙と言うかかすかにね。
いづれも「やらす」は「やらさす」つまり「やらせる」という命令口調でいわれたときの受け手の表現である。
例文
「さあ食うもん喰ったではあええら。あたあ片付けだの。たのむわあ。」
「なにや。わしんやらすだ?」
「そうだよー。客人に皿洗えなんて普通言えんらあ。」
「なんでわしんばっかやらんとかんよを。なんかおこれるう。」
「ぶちぶちいわんでちゃっちゃとやりい。」
「自分わあ。」
「わしみんなとゲームせるだよ。使い方教えんとかんだで。」
「う~どずるい。」
「お茶やってる」・「みかんやってる」・「玉葱やってる」・「うなぎやってる」
厳密に言えば~を栽培している。ぶっちゃけで言えば~を作ってる。
「商売やってる」・「工場やってる」
~を営んでいる。
例文
「あいつんちなにやってるよう。」
(あいつの家はどういう職業なの?)
「おやじだかにいさ工場やってるってきいたにい。」
(父親かお兄さんが工場経営してるって話だよ。)
「ふ~ん。どこぞの下請けだかいねえ。それじゃあ手伝いで大変だらあ。」
「いやあ、逆にさあ仕事ばっかで親んかまってくれんもんで結構小さい頃からほっぽかされで楽だっつってたにい。」
(仕事ばかりで親に構ってもらえなかったから逆に小さい頃から放任主義でやりたいことやってたって言ってたよ。)
「ええなあ。うちはじいさ玉葱やっとったもんで収穫んとき当たり前にこらしょと手伝わされたよう。」
(いいよなあ。我が家ではお爺ちゃんが玉葱栽培してたものだから収穫時期になると当然のようにがんこ手伝わされたぞ。)
「工場は技術いるだもんしょんないだらあ。」
(工場は技術がいるんだから手伝いようがないんだろ。)
「そういう問題か?」
「そんなん知らんよを。なんか言いたいだったら本人にゆって。」
例文音声はこちら