遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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ひさしぶりと言う意味。
別の言い方で「やあっとぶり」と言うのもある。こちらは「やあっと」随分ぶり。こちらは「随分と会ってなかったね」が近い表現か。(注、殆ど使わず普通は「やあっと会わんかったねえ」)「やあっと」が変化して「やっとか」になったという可能性もあるがこの理屈は嘘くさい。
実際のところは「八十日振り」と書くのだそうで厳密には方言ではないらしい。
例文1
「あれえ、やっとかぶりに顔見せたかとおもやあはあ帰るだけ?まあちっとゆっくりしてきない。」
(おや?久し振りに顔見せたかと思えばもう帰るのかい。もう少しゆっくりしていきなよ。)
「いやあそうもいかんだよ。ちゃっと帰らんとおっかさ怖いでえの。」
(いやそうもいかないんだ。直ぐ帰らないと女房が怖い。)
「うちもでえ。」
(うちもそうだよ。)
例文2
「あれえ、やあっとぶりかで顔見ただに、はあ帰るだか?ゆっくりしてけんの?」
(なんだよ~随分顔見せなかったのにもう帰るの?ゆっくりしていけないの?)
「おお、おっかさに用済んだらちゃっちゃと帰って来いっていわれてるもんでえ。」
(うん、女房に用が済んだら直ぐ帰って来いって釘刺されてるから。)
「そりゃご苦労なこって」
(それはご苦労様。)
例文音声はこちら
「買やいい」・「買やあいい」・「食やいい」・「食やあいい」
「や・やあ」とは(~えば)と言う意味合いになる。上記を訳すと
「買えばいい」・「食えばいい」となる。
「や」と「やあ」との違いはあまりなく、しいて挙げると「や」は断定的で「やあ」は~する気があるんでしょといった感じのニュアンスになる。
「買やいいじゃん」。買えばいいでしょ。
「買やあいじゃん」。買う気があるんでしょ。
否定で使う場合は、「や」は断定的で変わらないが「やあ」は~する気がない・意思がないというニュアンスになる。
「買やせん」。買おうとしないとか買わない。
「「買やあせん」。買おうとする気がないとか買う根性がない(多少強引でし)。
例文1
「これ欲しいだよなあ。でも金んない。」
「買やいいじゃん。後で買わんくて後悔してぐちぐち言われちゃかなわんで。」
(買えばいいでしょ。買わなくて後でやっぱり買っとけば良かったっていつまでも根にもたれたんじゃ堪らないからね。)
例文2
「これ欲しいだよなあ。でも金んない。」
「買やあいいじゃん。ここで我慢したってどうせ買うだら?」
(買えばいいでしょうが。この場で我慢できてもまた欲しくて我慢できなくなるんでしょ。)
例文音声はこちら
易いと言う意味。まあ方言だとは全く思っていないが。共通語だと「いい」となるとこが「よい」と発するものである。
「書きよい」(書き易い)・「やりよい」(やり易い)・「着よい」(着易い)・「買いよい」(買い易い)
「このボールペン書きよいやあ。」(このボールペンは書きやすいなあ。)
これに遠州弁独特の凄く・やけにと言う意味の「馬鹿」と「ど」を付けて言う場合には、「馬鹿」のみを使う。(ここ重要。遠州弁のテストがあったら必ず出る)
「ど書きよい」とか「どやりよい」とは言わない。
「馬鹿書きよい」・「馬鹿着よい」という使い方をする。
まあ、「えらい」とか「がんこ」とかも使われるけど。
逆は共通語と同じで「にくい」。どうしても方言ちっくにしたい場合は「よかあない」もしくは「ぬくい」。
例文
「どうやらすかなあ。」
(どういう風にやろうかなあ。)
「あんたのやりよいようにすりゃええじゃん。誰も文句いわんらあ。」
(あなたのやりやすいようにやればいいんじゃないの。誰も文句いわないでしょう。)
例文音声はこちら
浜松祭りの「錬り」での掛け声として発せられる酔っ払いの言葉。
ここで言う酔っ払いとは、酒で酔う奴もいるが、雰囲気というか一種の興奮状態で精神が酔ってる奴のことを指す。
意味を判って発してる者はおそらくいないだろうし、書いてる私も知らない。単なる掛け声だといえばそれきりではある。
「しょう」という言葉は、「さしょう」(させろ)・「かしょう」(貸せ)・「やらしょう」(やらせろ)・「まかしょう」(まかせろ)という使い方がある。
どこぞの唄の合いの手で「やっしょうまかしょう」というのがあるがそういう使い方と同じなのであろうか。しかしいづれにせよ「やっしょう」を共通語に訳せといわれても知らんとしか言いようがないことには変わりはない。
超強引に「やっとさせろ」・「おいっとさせろ」としたとしても「やっ・おいっ」ってなんだあと言う説明にはなっていない。
やめ(辞め・止め)と言う意味。
若干幼児性のある表現ではあるが、大人でも使う。したがってご愛嬌というニュアンスを含む印象となる。
例文1
「やあ、サーフィンやり行かまい。」
「あれえこないだまでけったあで遠出だっつってんかったっけ。」
「あれはやんぴ。」
「なんでえ?」
「こけてえらいめに遭ったしチャリぶっこわした。」
*注「けったあ・チャリ」とは両方とも自転車のこと。
例文2
「はあやめやめ、やんめ。」
「こらえ利かんやっちゃなあ。始めたばっかじゃん。」
「はあ飽いた。わしこおゆうの駄目。むいてん。」
注、「むいてん」は向いていないという意味。