遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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「着よ」だと「着ろ・着なさい」と言う意味。
「しろ・しなさい」だと「しよ・せよ」となる。
「させろ」は「さしょ」。「やらせろ」は「やらしょ」。
共通語では命令口調だと「ろ」となるところは遠州では「よ」を使うということである。
「よ」という表現は共通語では「見よ」がまだ残っているという古い日本語であろう。従って方言と言うことではなく古い言葉が残ってるという部類に入る。
より遠州弁っぽくするには「よを」とするとらしくなる。「着よを」(着なさい)。
「着よう」の略形ではなくあくまで命令口調である。蛇足だが「着よう」の遠州弁は「着まい・着まいか」である。
例文
「やあ、くるってんでおとなしくここに居よ。」
(はしゃいでないでここで大人しくしてなさい。)
「知らんとこ来とるもんでくるってるだらあ。」
(知らない場所に来て興奮してるんじゃないの?)
「はた迷惑んなるだで我慢覚えさせにゃかんらあ。」
(周りの迷惑になるんだから我慢することも覚えさせないと駄目だろう。)
例文音声はこちら
やけにと言う意味。
どこぞの方言のような「そうやけん」(そうだけれど)といったような使い方は遠州ではない。そういう使い方の場合、遠州では掛川以東だと「そうだけん・そうだけえが」浜松だと「だけどぉ」とかが使われる。
例文
「やけん最近日い暮れるに早いと思わん?」
「はあじきん秋来るっちゅうこんだらあ。」
「なんかあっちゅう間に過ぎるなあやあ。」
「そんだけ歳喰ったっちゅうこんだあれ。」
「なんかいいこんないだか。」
「あっても忘れかあって憶えちゃいんだけだらあ。」
「そんなもんかいねえ。」
「どうしたでえ やけん暮れてるじゃんかあ。」
(どうしたの。やけに暮れてるじゃないの。)
「晩餉下は腹減るでえ。」
(夕暮れ時はお腹が減るの。)
「条件反射かおんしゃあ。感傷に浸ってるじゃないだか。」
例文音声はこちら
「やっ馬鹿っつら」の場合はおいちょっと待てとかいう制止とかの意味合いが多い。多少直ぐやめろ(中断しろ)という緊急性を感じる。
「やあ馬鹿っつら」だとおいなにしてるんだとかいう抑止とかの意味合いが多い。多少なにしてるかの確認の意味も含まれる。
あくまで多いと言うのであって個人差があるので必ずしもこうだと決め付けられる基準ではないのであしからず。
「ばかっつら」を略して「ばかっつう」と言う人もいる。
例文
「やっばかっつら。ちゃっと停めろやあ。損害増えるじゃねえか。」
(おいなにやってんだすぐ停めろ!損害が増えるじゃないか。)
「やあばかっつらおんめえなにしてけつかるだあ。こんなへぼいもんこさえてぇ。商売んなると思ってるだか?」
(おーいなにやってんだよ一体。こんな下手なもの作りやがって。これで商売になると思ってんのか?)
特別な使い方と普通の使い方がある。関西よりの言葉か。
「やったでしょう。」というのが普通の使い方。
「やってやるわ。」というのが特別な使い方。
当然アクセント位置は異なる。
例文1
「おめえなんかにできゃせんだでのけやあ。」
(君なんかじゃ無理なんだからどきなよ。)
「ばかこいてんじゃねえよ、でけるわ、やったらあ。」
(ふざけんじゃないよ、出来るわ。やってやらあ。)
例文2
「あれえ、なんか進んでるにい。あんたやったらあ。」
(おや?何故か進行してる。君やったでしょう。)
「ばかいっちゃかんてやる訳ないらあ。」
(冗談じゃないよやる筈ないだろ。)
やれやれと言う意味。共通語だと「やいやい耳の穴かっぽじってよく聞け。」とかいう使われ方であるが、遠州弁ではあ~あとかいうニュアンスになる。
もちろん共通語のニュアンスとしても使われる両刀使いではあるが。近い共通語を探すと「やれやれ」になるのか。
例文
「やいやい、へぼこいた。」
(あ~あ、失敗しちゃったよ。)
「なにしたでえ。」
(どうしたの?一体。)
「それがの聞いてやあ。シャンプー切れたもんで買い行ったら、トイレットペーパー安売りしとったもんでこりゃ買わんとと思って、買えたら安気んなっちゃって。シャンプー買うの忘れかあって帰ってきちゃった。」
(それがさー聞いてよ。シャンプーが切れたもんだから買いに行ったんだ。そうしたらトイレットペーパーが大安売りでこりゃ買わなきゃってなって無事買えたら安心しちゃってシャンプー買うの忘れて帰って来ちゃった。)
「そりゃやいやいだの。」
(そりゃやれやれだね。)
例文音声はこちら