遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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やかましいと言う意味の雅語的表現と辞書に書かれている。決して釜(に使う)ビス(は)C(タイプのものと決まってる)とかいう意味ではない。釜火(で焼いた)寿司(は)良いとか言う意味でもない。
漢字で書くと辞書では「囂しい」。パソコンで「かまびすしい」と打って変換キーを押すと「喧しい」とでてくる。昭和の辞書では「喧しい」という字は記載されていないから最近使われるようになったのであろうか。定かではない。
当然方言などではなく古い日本語ということなのであるがなんかしらんが自分は小さい頃に聞き及んだ言葉で今でも使おうと思えば使いどころが分かる言葉である。
覚えたところが学校で聞きかじったのか近所の大人衆が日常会話の中で普通に使っていたのかも定かではないが、最近「五月蝿い」をもっと別な言い方というのがなかったかな?とずうっと引っかかっていてそれで思い出したのがこの言葉。
例文
「そうゆやあこないだアクト行ってクラシック聴いて来ただって?」
「おお行ったよ。」
「どうだった?楽しかった?」
「特別な空間じゃあなかったの。」
「なんでえなにがよを。」
「けっこい服着てる衆ばっかだったけど、ざあますばっか飛び交って。その癖要は近所の団地のおっかさ連中の井戸端会議と変わらんくきゃんきゃんで。ホントもぉ普段と一緒で かまびすしくて かなわんかったわぁ。」
「あたま切る」(髪を切る)
といった風に「髪」という意味として使われ、その変化形として
「あたまやる」(散髪)
という使い方もしている遠州弁。
古語辞典を読んでたら、「あたま」(頭)・意味 ①髪 ②物事の始め と書かれてあった。
共通語でも「頭を丸める」(出家する)みたいな使い方もあり、遠州弁独特の言い回しではなく古語が生き残っていたということになる。
では、今の「頭」という意味は古語でなんというかというと「つむり」とな。
「おつむ」という言葉が未だ使われてるので死語というものではなさそうだ。
でもやっぱ遠州以外の地で「頭切る」と言うと「え?」と思われることに変わりはない。
例文
「ちょっとあたまやってくるでねえ。」
(ちょっと床屋に行ってくるよ。)
「あんたしょっちゅうあたまやり行くだねえ。」
(あなたしょっちゅう床屋に行くよねえ。)
「しょんねえらあ伸びたらうざったいだで。」
(仕方ないだろ伸びると邪魔臭いんだから。)
「そんなしょっちゅう頭切らんならんなら、はあいっそのこと丸めてきない。」
(そんな頻繁に髪切らなきゃいけないんなら、もういっそのこと坊主にしてきなよ。)
「勘弁しとくりょを。みばあ よくしんと こぶしょったいじゃん。」
(よしてくれよ。きちんとしてないと恥ずかしいだろ。)
「基ん ねぐさってる だでとんじゃかねえらあ。」
(基が基なんだから無駄なあがきでしょうに。)
遠州弁では「来い・来な」という意味で使われている。
古語辞典では「こ(来)」、「く(来)の命令形」と記されているので古語の生き残りとして遠州ではまだ使われているということか。というか「一緒にいこ」という言い方が「いこう」の略でなくこの「こ」の使い方であるならば遠州だけに残ってるという訳でもないがまあ頻度が多いというのは特徴ではあろうか。
ただし遠州では命令口調の一歩手前みたいな強力な依頼という感じで使われることもある。
「こう」・「ごう」という言い方もあるが、こちらは「来て」といった要請的な感じになる。「乞う・請う」とかいったものではないと思われるが定かではない。
それと「こう・ごう」という言い方はなんとなくではあるが遠州弁ではないような気がする。というのも「ごう」とか言われるとなんか違和感を感じるのであるがこれは自分だけなのかもしれないので強く言い切れない。
ちなみに「来るでね」(来るからね)というのは遠州弁では「くっでね」となる。
「こ」と「こお」の違いは
「こ」が「来い」といった命令調で「こお」が「おいで」といった柔らかい調子になる。
例文
「なんかもこうの方でえらい音したけど。なんだいや。」
(なんか向こうの方で大きな音がしたけど。どうかしたのかなあ。)
「やあおんしゃちょっと行って様子見てこ。」
(おいちょっと行って様子見てきてくれよ。)
「なんでわしん行かんとかんよを。自分行きゃあいいじゃん。」
(どうして俺が行かなくちゃいけないの。自分が行けばいいじゃないか。)
「ぎゃあつくこくなやあ、ちっとばかのこんでひゃあひゃあゆっちゃかん。」
(つべこべ言うんじゃないよ。ちょっとのことで文句言うんじゃない。)
「なにこいとるよを。こういう時きゃあ率先してほいじゃわし行って見てこすかぐらいのことはゆうもんだにい。」
(何言ってるんだ。こういう時は率先してそれじゃあ俺が見に行くかぐらいののことを言うべきだぞ。)
「なんでそんなこんせにゃかんだあ。」
(なんでそんなことしなくちゃいけないんだ。)
「あんた管理責任者じゃんかあ。怖いだ?」
(自分管理責任者だろ。怖いのか?)
「ふんだだこたああらすかや。」
(そんなことあるわけないだろ。)
「ほいじゃ見てきい。」
(それじゃ見てきなよ。)
例文音声はこちら